私は眼鏡が好きです。
一口に眼鏡が好きと言っても、「眼鏡そのものが好き」とか「眼鏡まで含めたファッションが好き」とか「眼鏡をかけた異性・同性が好き」とかいろいろあると思いますが、私はその全てです。
もしサブカル神の怒りに触れて『お前のオタク趣味から1つだけ残してすべて奪い去ってやる』って言われたら悩んだ末に眼鏡を残すと思います。
いやサブカル神って何だ?
そんなわけで家には10本以上の眼鏡があります。
高3の頃に作ったものや伊達眼鏡、サングラスなど種類は多岐に渡りますが、度数や乱視矯正が弱いことを除けば今でも普通に使えます。
ちなみに初めて眼鏡を作ったのは中3のときですが、高3までに作った2本は当時使用中に粉砕してしまい今は手元にありません。
皆様も眼鏡をかけて柔道の授業に臨むような真似はやめましょう。
そんな眼鏡オタクオタクの私ですが、今は国産フレームを保有していませんでした。
今は、というのは大学生の頃にALOOKで国産の丸眼鏡を購入したものの、リュックを盗まれた際に一緒に無くなったので今どこにあるのかわからないためです。
今思い返しても非常に悲しい出来事です。
- 今となってはALOOKというブランドすら消えつつあるので非常に悲しい
このシリーズだった気がする(GLAFASの紹介記事より引用)
2020年時点において、国産眼鏡のうち約98%が福井県鯖江市で製造されています。
つまり、Made in Japanの眼鏡≒鯖江製なのです。
もしこの記事を読まれている皆様が日本製の眼鏡をお持ちの場合は、まず鯖江市で作られていると考えて良いと思います。
- 残り2%の地域の皆様ごめんなさい
世界全体で見ても、世界三大眼鏡の生産地としてイタリアのベッルーノ、中国の深圳・温州周辺地域と並んで福井県鯖江市も選ばれており、国外への輸出量も多いです。
その他の生産国としては、いわゆる眼鏡チェーン店の安価な樹脂フレームの多くを生産する韓国、個性的で鮮やかなデザインの多いフランスなどが有名です。
めでブロは前置きが長いことで有名ですが、今回もここまですべて前置きです。
そしてこの次の次からが本編です。
2021年3月末まで鯖江産眼鏡のLINE Pay残高キャッシュバックやってます
初めに、私は福井県鯖江市やメガネ協会の回し者では一切ございません。
ですが、鯖江市のキャンペーンとして非常にお得なキャッシュバックキャンペーンをやっているのでご紹介させていただきます。
2020年10月1日から2021年3月31日までに対象店舗で鯖江製のフレームを購入した先着40,000名全員にLINE Pay残高3,000円分を、さらに先着150,000名の中から100人に1人に20,000円分をキャッシュバックするというとんでもない企画です。
応募も専用のLINEアカウントを友だち登録して各種情報を貼り付けるだけと非常に簡単なので、「今まで適当な安いフレームしか持ってなかったナ〜」という人こそぜひこの機会に国産のフレームを買ってみましょう!
詳しくは公式キャンペーンサイトをご確認ください。
- 買っていただいても私には何の利益も見返りもありません。
実際に対象店舗で眼鏡を買うとこういったシリアルコード付きカードが貰えます
…って書いていたら、GoToトラベルで貰える地域共通クーポンを眼鏡や伝統工芸品の購入時に使用するとさらに同額の割引がされる福井で「倍返し!」キャンペーンなるものも11月より始まるようです。
皆様もぜひ福井県現地での購入をご検討してみてはいかがでしょうか。
鯖江市に行ってきました
というわけで、前の前の宣言どおりここからが本編です。
前々から鯖江に行きたいという思いはあったので、無理やり有給を取得して行ってきたレポートです。
前日夜に関東某所を出発して新幹線に乗り、岐阜県の大垣駅で一泊した後で特急しらさぎに乗り朝9時過ぎにJR鯖江駅に到着しました。
大垣で行こうと思っていたサウナが到着した瞬間に閉店したり、特急乗車中に社用のスマホがブルブル鳴りまくって焦げ臭さを感じたり色々ありましたが、ともかく予定通りに着きました。
駅構内から既に眼鏡の町が全面に押し出されています。
観光地ではこういったお出迎えをしてくれる駅がいくつかあり、有名なところではJR高尾駅が高尾山の天狗エピソードになぞらえて天狗のオブジェが歓迎してくれます。
つまり、鯖江駅にとっての眼鏡は高尾駅にとっての高尾山。その土地を構成する必要条件なのです。
着が早かったこともあり駅周辺ではコンビニと喫茶店ぐらいしか営業していませんでしたが、改札を出た眼前には早速眼鏡モニュメントが現れます。
そんな鯖江市といえど、田舎町ということもあり眼鏡店が立ち並んでいるわけではありませんでした。
Google Mapで確認した限りでは、駅から徒歩で行きやすい範囲では3、4件程度で(それでも全体の営業店舗中の割合でいくと相当多いですが)、車を使えばもう少しあるかもという感じでした。
その中で、鯖江市激推しの眼鏡スポットがめがねミュージアムとなります。
めがねミュージアムは、その名の通り眼鏡の博物館や販売スペースを持つ眼鏡界隈きってのアミューズメントパークです。
Googleで「鯖江 観光」とかで調べると真っ先にめがねミュージアムが出てきますし、鯖江駅にもめがねミュージアムへの経路が書かれていました。
こちらの看板の上部に書かれているシンボルは、眼鏡、お椀、トイレットペーパーこそが鯖江の衣・食・住ということでしょうか。
ともかくピラミットの頂点は眼鏡だ!という気概が伝わってきます。
というわけで、早速めがねミュージアムに向かうことにしました。
めがねの町 鯖江の洗礼を受ける
鯖江駅は改札口が片側のみ、めがねミュージアムは反対側ということで一度駅の向こう側に行く必要があります。
案内によると、メガネストリートなる道を進めば地下道を通って線路の反対方面まで進めるようでした。
その地下道から早速街ぐるみでの眼鏡推しが伝わってきます。
今まで視界にこれだけの眼鏡シンボルを収めたことが無かったのでキャッキャしながら写真を撮っていたら、その横を地元のご婦人が一瞥もくれず通っていきました。
こういう観光客が多くて慣れているのか、はたまた逆に奇特な人物に見えたのか、真相は藪の中です。
- ちなみにそのご婦人は眼鏡をかけていませんでした
そんなこんなで反対側に出ると、メガネストリートの全容が描かれた看板が目に入りました。
どうやらストリート一帯に大量の眼鏡オブジェが仕込まれているようです。
改札の例と同じく、キャラクターが有名であったりいわゆる聖地であったりする場所にはこのような仕掛けがされていることがあります。
ただ、キャラクターでもない無機物が散りばめられているという例は他に知らないです。
自分で言うのも何ですが、世の中にそんなに眼鏡オタクがいる気はしていなかったので逆に心配になってきました。
- 後から調べたらサンドーム方面にメガネ顔出しパネルなるものもあったらしい
- 行きたかった…
- って思ったけど一人で顔出しパネルで写真撮るのヤバすぎるな
眼鏡ミュージアムの反対側、鯖江市民会館(現在工事のため閉館中)の前にこのような自動販売機がありました。
自販機はその街の景観を損ねないために専用の外装を使用する場合があります。
つまり、鯖江にとってはこの筐体こそ空間にマッチした最適解だということです。
高熱のときに見る夢かな?
張り切りすぎてめがねミュージアムの開館前に到着してしまいました。
さあめがねミュージアムだ!
近くのファミマで時間を潰し、10時を過ぎたのでめがねミュージアムに入館しました。
ラストダンジョン感ある
入ってから知ったのですが、めがねミュージアムとしての施設は1階と2階のみで、3階以上はすべて福井眼鏡協会など眼鏡関連の団体や企業の事務所となっていました。
検温や情報記入などを済ませ入館し、まずは眼鏡博物館ブースに行くことにしました。
博物館では、中国・日本を中心とした眼鏡の歴史、伝統的な眼鏡製造の工具、光学レンズの紹介などがメインでした。
また企画展?で有名人の眼鏡やサングラスが多くコレクションされているブースもありました。
内容は良かったですが博物館としてはかなり小規模なので、ここで日が暮れるまで楽しむぞ!という方にとっては少々物足りないかもしれないです。
あと各パーツや眼鏡の形の名称など眼鏡自体に関する説明が無くいきなり説明で書かれていたりするため、眼鏡オタクでない方が行かれる場合には予め調べておいたほうが良さそうです。
- 眼鏡オタク以外がめがねミュージアムに行くか?とは思ったけど、意外と「眼鏡オタクとその人に連れて来られた人」っていうグループが多かった
- 逆に一人客は自分だけだったかもしれん…
博物館の後は眼鏡の販売コーナーに行くことにしました。
ここには福井県内製造の眼鏡が3,000本以上展示販売されており、この場で検眼してレンズの作製まで行えます。
前述のように一般チェーン店は中国・韓国製フレームが多いので、国産フレームの展示本数としては国内最大ではないでしょうか。
試着した眼鏡は都度消毒してもらえるため感染症対策もばっちりです。
私はハレの日用(表舞台に出るとき)、PC作業用の2種類の眼鏡が欲しかったので、眼鏡の購入というのも鯖江まで来た理由の1つでした。
そのためここで1時間近くウンウン考えていたのですが、本当に欲しい物に出会ったときのあの目の奥をぶん殴られる感覚が無かったので泣く泣く見送ることにしました。
- どれも非常に良い眼鏡でしたし、これでもいいかなぁ〜っていうものは何本かありました
- ただ私が個性的(オブラート)な眼鏡に偏重していただけなのです…
2軒目(写真なし)
前述の通り、鯖江にはそこまで販売店がある訳ではなく、めがねミュージアムで満足できなかったとなると選択肢が限られてしまいます。
そもそも鯖江が強いのは眼鏡メーカーなので、一般消費者はその眼鏡を卸している地元の店舗に行けばいいだけですからね。
鯖江まで来て眼鏡を買おうとするのはごく一部の眼鏡ジャンキーだけなのです。
それでも、私はその少数派の1人なので買わずに帰ることは出来ません。
めがねミュージアムまで行く途中で見つけたお店に立ち寄ることにしました。
結局その2軒目で目の奥をぶん殴られる感覚を受けたので無事に購入することが出来ました。
ただ、勢いで購入できるレベルでない、ネットで書くとドン引きされるレベルの買い物になってしまったので詳細は控えます…
- 鯖江駅 ー めがねミュージアム間の眼鏡屋はごく限られているので、購入店舗がどうしても気になる方は現地に行くかストリートビューで調べてみてください
- 工房みたいな場所でした
結局、予算も尽きたので鯖江ではこの眼鏡のみを購入し、お昼過ぎに鯖江駅を出発しました。
ちなみに福井には、様々な標本が日本で初めて発掘されたことに由来する恐竜関連の施設をはじめ、サスペンスドラマの舞台として有名な東尋坊、ダム建設により出来た人工湖である九頭竜湖、もんじゅ廃炉で最近また話題となった原発関連施設、大吟醸酒流通の先駆けとも言われる黒龍酒造など多くの有名スポットがあります。
キャッチーな観光地こそ少ないかもしれませんが、メジャーな観光地を行き尽くしたという方は福井を訪れて後悔はしないと思います。
おまけ
上記のメガネを買った工房がキャッシュバックキャンペーンに対応しておらず、ただ高額な買い物をしただけになってしまいました。
このキャンペーンをあてにして眼鏡を買おうと思っている方は対象店舗にご注意ください。
- ではなぜ応募用カードを持ってるんだ?妙だな…
- 眼鏡協会とは繋がっていない、欲しい眼鏡は2本、「鯖江では」この眼鏡のみ購入…
- 真相は藪の中