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めでたいブログ

Certified Kubernetes Administrator (CKA) を取得したメモ

あんまりこういう記事を書いたことは無いですが、せっかく取得したのでその資源を有効に活用スべく筆を執りました。

  • ある種の生活の切り売り

何故取ったか

会社の社内のアレソレに際して何か資格が必要だったから、とだけ書いてしまうと身も蓋もないのでちょっと真面目に書きます。

諸般の事情により詳細は伏せますがここ最近会社で扱っているサービスでコンテナを使用する機会が増えました。

元々ネイティブのサーバアプリケーションばかり弄っていたので全く分からず識者に全部投げていましたが、流石にずっとこれを続けるわけにもいかないので勉強することにしました。

その時に上記の社内アレソレの話になり、調べたところCKAが使えるようだったので受けることにしたという次第です。

他の選択肢で現実的だったのはAWS、Cisco、MySQL周りでしたが、AWS・Ciscoルータほぼ触ったこと無し、MySQLの資格の日本語情報少なすぎという問題で候補から外しました。

周りでは自社内資格 (社外で使えない、難しい、年一回) かCCNAを受ける風潮がありました。まだまだ逆張り健在ですね (?)。

以下、漏れのスペック

  • Kubernetesの実務経験: ほぼ無し
  • 職業: 広義のエンジニア
  • 職務経験: 1桁年
  • 感情、無し
    小学生六年生から周りが馬鹿らしく感じ感情が薄れて行く
    今はほとんど残っていない
    機会みたいなものだ
    冷たい自分をみると悲しくなる

そもそもCKAって何

Kubernetesというコンテナオーケストレーションツールの管理者資格です。

Linux Foundationという組織によって策定され、Kubernetes関連の資格の中では最もメジャーだと思います。

Kubernetes自体はCloud Native Computing Foundationによって開発されているオープンソースソフトウェアで、Google Cloud PlatformやAWSでも採用されています。

コンテナ周りの説明はGoogleに任せますが、Webサービスとはほぼ無縁の弊社でも扱い始めるほど浸透してきた技術でかつKubernetesがオーケストレーションツールのデファクトスタンダードとなっており、コンテナを学ぶ上ではDocker+Kubernetesを学んでおけば間違いない状況だと思います。

  • コンテナ側は最近だとPodmanも勢力を伸ばしつつありますが、本資格においてはコンテナ側はプロダクト依存しないので以降は特に触れません

資格としての期限は3年で、更新のためには再受験が必要という特定プロダクト特化の資格にありがちなやつです。

まだ安定化したばかりのプロダクトのため、試験自体のレギュレーションも度々変更があるようです。

昔は試験時間3時間・合格点74・試験中ググり放題 だったのが今は試験時間2時間・合格点66・試験中は公式サイトしか開けない というふうに変更されています。

また、アプリケーション開発者向けにはCKAD (Certified Kubernetes Application Developer) という別な資格が用意されています。

受験までのスケジュール

  • 2021年10月上旬: 何か資格を取れと言われる
  • 2021年10月下旬: CKA受験を決める
  • 2021年11月中旬: 勉強開始 (詳細は下記)
  • 2022年1月上旬: 受験申し込み
  • 2022年1月中旬: 受験

受験までに勉強したことなど

正直真面目に取り組んだのは一番上のUdemyコースだけでした。

いろんな人のCKA受験レポでおすすめされていたので買いました (順張り王道マジョリティ清潔好青年なので)。

定価24,000円ですが月の半分近くセールで1,000円台まで下がっているので二重価格みがあります。

  • セール時期でも1,400円だったり1,800円だったりするので本当の買い時はあまりよくわかってない

内容は講義→演習→講義→演習→…→最後に模試という感じです。

講義は英語ですが講師の英語が聞き取りやすいのと英語字幕がつけられるので、最低限の英語ができれば何とかなると思います。

  • 正直演習だけやってても事足りる説はある

最終的には講義・演習を1週して、最後の模擬試験だけ2,3回やったような感じで終えました。

LFのコースは社のトレーニングプログラムで無料で受けられたので取ってみました。

途中で止めてたらGoogle Clould Platformの無料クレジットが切れてしまい、後半手をつけられませんでした(カス)。

ちゃんと真面目にやれば環境構築から通しで網羅的に体験できるので他の教材が不要なレベルで有用だと思います。

またKubernetes完全ガイドは辞書的な使い方に終始して、これを軸に学習を進めることはあまりしませんでした。

上記とは別に社内の試験環境でコマンドを実行たりもしてました。

共有環境かつ他アプリケーションが動いてる状態なのでrun, delete, drain辺りは使えませんがget, describe, logsといった確認用コマンドは打てたので非常に助かりました。

取る資格はやはり業務と関係するものがいいんだなぁ、などと思いました。

試験当日

朝5時に起床し限界状態で会社に向かいました。
基本情報技術者などIPAの試験が早起き試験などと言われることがありますが、エンジニア試験での一番の強敵は時差ですね。
社の会議室を予約し、試験開始15分前に試験ポータルサイトへログインしました。
そのあと試験管もログインし、チャットで「身分証をカメラに掲げろ」「机の周りをカメラで写せ」「ティッシュ箱を片付けろ」「首からかけてる社員証を外せ」と注文の多い料理店ばりの指示に従い周辺環境を整えていきます。
事前確認にそこそこ時間を使ってしまい予定開始時間を過ぎてしまいましたが、試験自体は開始から2時間 (=常識的な範囲では開始の遅れにより時間が減ることは無さそう) でした。

試験開始後は滞りなく進み、ほぼ時間を使い切ったぐらいのタイミングで全問解き終わりました。
唯一、途中で姿勢が悪すぎて試験管から「肩が見えるように座れ」と指示が飛んできたぐらいだったと思います。
(あとは途中で不用意にdelete podしたせいで手順は合っているのに結果がおかしくなってどうにも出来なくなった問題がありました)

先人の受験記では日本語の問題文が怪しいから英語で受けた、というような記載がありましたが2022年1月時点では普通に理解できる日本語になっていたので問題なく進められるかと思います。

ただUdemyの演習がずっと英語だったので英語で受けた方が「あ!これ進研ゼミでやったところだ!」となりやすい気がします。

大学入試のセンター試験でも基本・応用情報技術者でも午前を解いた後昼休憩に自己採点をするタイプのオタクなのでこういったタイプの試験では結果まで一生ソワソワしてしまいます。
幸いにも本試験は24時間以内に結果が来るということで昼から普通に仕事して家帰って寝ました。

翌朝8時に合否メールが入ってた

受かってました。
合格前からこの記事を書き始めていたので落ちてたら激ダサでしたが、ひとまずその状況は回避できました。

86点だったらしいから、部分点という概念がなければ小問2つミスかな?

噂によるとCKADも出題範囲がほぼ被ってて取りやすいらしいので、次に資格が必要になったタイミングで取ろうと思います。